「ウチの子はサッカーの素質あるんだろうか?」
子供のサッカーを見ていて何度も思ったことがあります。
年齢を重ねるにつれてプレーは上達しているんですが、素質があるのかと言われると「多分無い」なんだろうなと思ってました。
Jリーグ下部組織や強豪チームに入ってるわけでもなく、周りの子と比べて特別秀でている訳でもないからです。
でも、いろんな指導者の方と関わらせていただいた中で、そもそも素質についての考え方が間違っていることに気づかされました。
サッカーの素質はプレーやスキルで測るものではなく、子供が自分自身と向き合って育てるものなんです。
サッカーの素質がある小学生とは
一般的にサッカーの素質がある子、と聞いて思い浮かぶのは他の子と比べて飛び抜けたものを持っている子ではないでしょうか。
3歳の子がリフティング100回できたらそれだけで「この子は素質がある」なんて思ってしまいますよね。
- ボールタッチが上手い
- ドリブルで何人も抜ける
- シュートセンス、パスセンスがある
- サッカーIQが高い
- 足が速い、身体が大きい
こういった目で見て分かるものが本当に「サッカーの素質」なんでしょうか。
小学生でプレーで差がつけられる子は確かに「サッカーの能力」は持っていると思います。
ですが、中学生・高校生とサッカーを続けて行くと、他の子との能力面のアドバンテージは次第に無くなっていきます。
他の子の身体的な成長に伴い能力的な差が少なくなることが理由ですが、「サッカーの能力」よりもある特徴を持っている子は大きく成長します。
それは高校生年代にJユースや強豪高校で活躍するレベルに到達する子に共通している特徴です。
この特徴こそが「サッカーの素質」なんです。
サッカーで最も大切な3つの素質
サッカーを好きなこと
なんだそんなことか、と思われるかもしれませんが、最もシンプルで最も大切な素質です。
高い目標に向かって努力を続けるためにはサッカーが好き、それも大好きでないと到底続けることはできません。
努力とは何度も壁にぶつかりながら悪戦苦闘しながら乗り越えていくことです。
時には辛い思いも味わうでしょう。子供がサッカーを諦めてしまいそうなとき、支えになってくれるのはサッカーを好きな気持ちです。
子供時代にサッカーを好きな気持ちをどれだけ大きく膨らませることができるかが、小学生以降のサッカー人生に大きく影響します。
自分のプレーに向き合えること
自分のプレーにとことん向き合えることは伸びるために欠かせないです。
- 練習の内容に対して目的意識を持って取り組めるか。
- 試合を振り返って課題を見つけ、課題を解消するために練習できるか。
- 失敗を恐れずにいろんなことにチャレンジできるか。
どれも人に言われて行動するのではなく、自分で考えて行動に移せる必要があります。
また、「負けず嫌いな気持ち」と「人のせいにしない気持ち」が無ければどこかで妥協してしまいます。

妥協せずにとことん自分と向き合い、自分のプレーを高めていける子が伸びていきます。
自分と向き合うためにサッカーノートは必須アイテムです。

自立していること
何でも自分で主体的に判断して行動すること、つまり自立することは大切なことです。
小学生のうちに自分のことは全部自分でやることの習慣づけしておくと良いです。
なぜならサッカーは常に状況を判断して行動するスポーツです。
そのため自分自身の中に判断基準をきちんと持ち、状況を見て自分で判断して行動することが上のレベルに行くほど強く求められます。
子供の頃に自分で主体的に行動できない子は受け身な子になってしまい、中学年代以降に周りの子の中で埋もれて行ってしまいます。
主体的に自分で判断して行動することはサッカーで自分を表現するために最低限必要な要素となります。
3つの素質を持つ子が未来を掴める
これまで知り合った指導者の方々の教え子には高校年代にJユースや強豪高校で活躍している子、それ以降にプロとして活躍している子がいます。
これらの子達は海外留学経験がある子であったり、スクールに通った経験が無い子であったり、トレセンに選ばれたことがない子であったりと様々ですが、皆共通して3つの素質を持っています。
3つの素質は子供本人が自分と向き合い、サッカーに対して本気で取り組む意識になることでしか手に入れることはできません。
子供の本気スイッチが入る瞬間を見届けるまで、その日を待ちわびながら応援していきたいものです。
https://sakapapa.net/yarukiganai/
ではでは。