「ウチの子はディフェンスばかり。他の子よりもオフェンスできるのになんで?」
子供がディフェンスばかりやってるという親御さんは心の中でモヤモヤしたことあるんじゃないでしょうか。
ウチの子もそうだったのでモヤモヤする気持ちはよく分かりますが、ディフェンスを任されるということはコーチからの信頼の証でもあります。
また少年サッカーではディフェンスを経験することから得られるメリットもあるんです。
少年サッカーでディフェンスばかりになる理由
低学年のうちはポジションは無いようなもの
小学校1年生~3年生(U-9年代)くらいまでは基本的に団子サッカーなのでポジションは決まってないようなものです。
コーチも子供のやる気を引き出すためにあえてポジションを決めたりしますが、団子サッカーの基本は皆でボールを追いかける、ボールを持ったらドリブルしてゴールに向かう、の全員サッカーです。
3年生頃からポジションを試しながらチームとして本格的なサッカーに取り組んでいくものなので、低学年の頃にディフェンスばかりであっても気にする必要はありません。
ポジションと適正
小学3年生以降(U-12年代)はポジションを試しながらチームとしての骨格を作っていきます。
少年サッカーは8人制ですが、基本的なポジションは11人制と同じで大きく4つに分けられます。
- ゴールキーパー
- バック(ディフェンス)
- ハーフ(ミッドフィルダー)
- トップ(フォワード)
それぞれのポジションには適正があります。
また、どこのポジションをやるのかは適正だけではなくチーム事情も大きく影響します。
コーチがチームメンバーの育成やチーム全体のバランスを考えた上で、ディフェンスをやらせたいと判断された子がバック(ディフェンス)を任されることになります。
実際に子供のポジションにモヤモヤしだすのも3年生くらいからが多いんじゃないでしょうか。(ウチもそうでした)
信頼できる子にしかディフェンスは任せられない
ディフェンスが弱いと試合にならない
そもそもサッカーというスポーツは試合(ゲーム)に勝つこと楽しむスポーツです。
いくら点を取れてもそれ以上に点を取られてしまえば勝てません。
負けてばかりだと子供も楽しさを感じることができず、サッカーに対する意欲を失うことに繋がりかねません。
つまり少年サッカーの主目的である子供の育成に大きな影響が出てしまいます。
子供達が楽しく育つためにも、ディフェンスを強くすることは欠かせないということなんですね。
勝利至上主義のチームは要注意
ここで注意したいのが勝利至上主義のチームです。
勝利至上主義のチームではチームが勝つことを一番に優先するので、その時のスキル・フィジカルだけを評価してポジションを決めます。
子供がこの先もサッカーを続けていけるように育成や伸びしろまできちんと考えて選ぶわけではありません。
そのためチームにとって都合の良い使われ方をされてしまい、試合に出れなくなったり、最悪のケースでは子供の可能性を潰してしまうこともあり得ます。
少年サッカーのディフェンスで得られるメリット
いくら指導者に信頼されているからといっても、やっぱりディフェンスばかりだと親も子も納得いかないかもしれません。
ですがディフェンスに取り組むことで、この先サッカーを続けていく上で役立つ経験が得られるメリットがあります。
ディフェンスがうまい子になる
中学生年代(U-13~15)、高校生年代(U16~U18)ではポジション問わずプレスに走り続けることが当たり前になっています。
そのためトップやハーフポジションでもプレスをかけて相手を追い込んではめる、つまりボールを奪うこと、パスをカットすることが求められます。
こういったプレスで必要になってくるものが対人の守備力と、スペースを埋める空間認識力です。
どちらもディフェンス力と呼ばれるものであり、ディフェンスの経験を積むことで身に着けることができます。
球離れが良くなる
ゴール前でボールを奪われることは、失点を招く大きなピンチとなります。
そのためディフェンスは簡単にボールを奪われることは許されません。
たとえ足元の技術があっても奪われるリスクはあるのでゴール前でのドリブルは極力避ける必要があります。
ボールを奪われないためにはゴール前で持ちすぎないこと、つまり球離れをよくする必要があります。
自分がボールを奪われて失点の原因になることはどの子も嫌がるため、ディフェンスをやることで球離れが良くなります。
ではでは。