サッカーが上手い子、下手な子。子供を区別する言葉なので正直好きではありません。
サッカーする子供達には言いたくもないし、子供達にも使ってほしくないです。
でも、今回あえてこの言葉を使ったのには理由があります。
子供のサッカー上達は「親」に大きく左右される、と聞いたことあるでしょうか。
その親について深く考えさせられる出来事がありました。なので親に向けたメッセージ、という意図でこの言葉を使うことにしました。
※よくあるサッカー上達のために~すべき、といった内容では無いのであしからずご了承ください。

上手い子A君と下手な子B君
A君とB君は2人とも小学1年生からサッカーを始めました。
始めた頃は2人にほとんど差はなく、2年生になるまでは同じスピードで成長してたと思います。
ところが2年生の頃からB君は上達が止まってしまいました。
小学3年生になった今、A君とB君にはかなりの実力差がついています。
上手い子A君
A君は天真爛漫でサッカー大好きな子です。
とあるJリーグチームのファンで毎日のようにDAZNでJリーグや欧米の試合を見ています。
よくとんでもないミスをしてコーチに面白おかしく怒られますが、すぐに気持ちを切り替えてチャレンジを続けるような子です。
3年生になる頃にはミスも少なくなり、要所で目を見張るようなプレイをするまでになりました。
下手な子B君
B君は大人しいですが練習は休まずにしっかり来る子です。
サッカー以外にパズルも好きで、わりとインドア派な一面もあります。
ガムシャラに走り回るタイプではないですが、ボールタッチは柔らかくて成長が楽しみな子でした。
B君に起きた異変
2年生の途中からB君が練習を休むことが増えてきました。
練習や試合に来ても元気がなく、プレイからも覇気が伝わってきません。
やる気がないのかな、サッカー楽しくなくなったのかな、とこの時は思ってました。
チームメイトの輪に自分から加わることも段々となくなり、3年生になった今も2年生の頃と比べてあまり上達が見られないです。
A君の親とB君の親
A君の親
A君のご両親はいつも試合の時は応援に来ています。
2人で静かに見守って、試合後はA君と楽しそうに話しながら帰っていきます。
一緒にJリーグの応援に行ったりと、家族でサッカーに興味を持って楽しんでいます。
B君の親
B君のご両親もいつも試合の時は応援に来ています。
お母さんは他のお母さん方と話しながら試合を見て、お父さんは他のお父さんと話したり、一人で試合を見たりといった感じでまぁよくある形ですね。
何か運動させたい、ということでB君がサッカーを始めたと聞きました。
B君の親に感じた違和感
ある時からお父さんがパタリと試合に来なくなりました。
たまに来ても試合を見ないで離れたところで座っています。
携帯を見ていることが多かったので仕事が忙しかったりするのかな、と思ってました。
B君の様子が変になったのもその頃からです。
B君の異変は悲しさだった
B君の異変はお父さんがB君のサッカーへの興味を失ってしまったことが原因でした。
お父さんから見てもらえない・褒めてもらえない・認めてもらえない。
小学生の子供にとってどれだけ辛いことでしょう。
B君がサッカーするのはつまらないのでしょうか。
B君が周りの子のように活躍しないのが気に入らないのでしょうか。
たとえ少しずつだったとしてもB君の成長がうれしくないのでしょうか。
まだ小学生の子供です。親に気にかけてほしいです。上手くできたら褒めてもらいたいです。
私も疲れて行きたくない時もあるので面倒くさい気持ちも分かります。
でも試合を見てあげて、終わったら話を聞いてあげる。出来たことがあれば褒めてあげる。
これが親の務めなんじゃないでしょうか。
割り切った接し方はもっと大人になってからでないと子供は受け止められないと思います。
下手な子の親は愛情が無い
誤解を招くとアレなので子供がやることへの「興味を持つこと=愛情」と表現しています。
周りの子を見てもサッカーが下手な子(いつまでも上達しない)は親が見に来ていないことが多いです。
コーチもそれを分かっていて、そういう子はできるだけ褒めてあげます。
でもお父さん・お母さんから褒めてほしいんです。
見に行かなくても家庭で「今日のサッカーどうだった?」と聞くだけでもいいと思います。
親の愛情次第で子供のサッカーは上達するんです。
ではでは。