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【少年サッカー】ポジションに不満あり?適正な決め方にならない理由

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率直にお聞きします。自分の子供のポジション、不満ですか?

息子が3年生の頃、私は息子のポジションに少しばかり不満を持っていました。(不満、というよりコーチの決め方に疑問)

ポジションの決め方はチーム事情によって変わります。

恥ずかしながらそんなことも知らなかった私は、息子チームのコーチの考えを知ることで目が醒めました。

私の周りの狭い世界のお話になりますが、今回はポジションについて書いてみたいと思います。

ポジションが固定されるのはいつから?

U-9年代はポジションを固定しない

U-9年代始め(小学1年生~2年生)はポジション固定しないチームが多いと思います。

小学1年生~2年生は団子サッカーと言われるボールを追いかけ回すサッカーを徹底してやります。

コーチも「ボールを追いかけよう、持ったらドリブルしよう、ゴール見えたらシュートしよう」とあえて団子になるように仕向けます。

「ボールをゴールに入れる」をもっともシンプルに体現するため、つまりサッカーの原点を体感するためですね。

小学3年生頃からポジションを意識したサッカーを徐々に始めていきます。

ポジションが決まるのはU-10年代から

U-10年代(小学4年生)からはポジションを決めフォーメーションを使ったサッカーにシフトします。

公式戦が始まるのが4年生ということもあってか、息子チーム周辺だと4年生からポジションを決めて戦術的に戦うチームが多いです。

4年生でまだ団子サッカーのチームは、フォーメーションを敷いてくるチームにはまず勝てないです。

団子サッカーをやりたくてもフィールドを広く使うパスサッカーの場合はボールに追いつけないからですね。

息子は3年生まではセンターバック、4年生からはセンターハーフをやってます。

U-9時代の息子ポジションへの不満(疑問)

ポジションはずっとセンターバック

団子サッカーからフォーメーションサッカーへのシフトが始まる3年生から、息子はセンターバックをやってました。

1年生からスクールに通っているおかげで息子のディフェンスはそこそこ強く、味方ゴール前の危ない場面をよく防いだりもしてました。

息子がディフェンスで活躍するのはうれしいことなんですが、ディフェンスでボールを奪っても前線に繋がらないのです。

中盤の仲間達にボールを渡してもドリブル突破にチャレンジするだけで、前線の空いた選手にボールが届くことはほとんどありません。

中盤からドリブルして上手く抜ければそのままシュートまで持っていく、失敗すればまたディフェンスの繰り返しです。

なので試合はいつもドタバタ行ったり来たりの展開になってしまい、これって団子サッカーと変わらないんじゃない?と率直に感じていました。

他の子たちは割といろんなポジションをやるんですが、息子だけがなぜかずっとセンターバックだったのも気がかりでした。

ポジションに対する疑問

息子がセンターバックすること自体に不満は無かったのですが、チームとして機能させるために息子をセンターハーフで使ってくれればいいのに、と心の奥底で思っていました。

息子はスピードは無いですが足元の技術はチームの中でも高い方なので・・・中盤でハブになればスムーズな試合展開ができるのでは、と。

ずっとセンターバックばかりの状況もあって一度くらい他のポジションにしてくれてもいいのにな、という考えです。

息子が感じたこと・思うこと・やりたいことを、コーチやチームメイトと息子自身でコミュニケーションをとって欲しかったので、そっと見守っておりました。

そもそもチームのことに親が口を出すのは違いますもんね。

ポジションの適正な決め方

息子の話を続ける前に、そもそもポジションの適正な決め方について考えてみました。

少年サッカーのポジション

少年サッカーのポジションは大きく4つ、さらにざっくり分けると7つあります。

【GK:ゴールを守る役割】
 ・ゴールキーパー(手を使える人)

【DF:ディフェンスする役割】
 ・センターバック(真ん中で守る人)
 ・サイドバック(両サイドで守る人)

【MF:オフェンス/ディフェンス両方の役割】
 ・センターハーフ(真ん中で攻めと守りをする人)
 ・サイドハーフ(両サイドで攻めと守りをする人)

【FW:オフェンスする役割】
 ・センターフォワード(真ん中で攻める人)
 ・ウイング(両サイドで攻める人)

ポジション別の適正

ものすごく乱暴に言うと、

    ・GKはボールを怖がらない人
    ・DFは守りが得意な人
    ・MFは攻めと守り両方できる人
    ・FWは点が取れる人

もう少し付け加えると、

    ・ゴールキーパーはシュートに反応できてボールを遠くに蹴れる人
    ・センターバックは守備ができて落ち着いてボールコントロールできる人
    ・サイドバックは守備ができて走力がある人
    ・センターハーフは状況判断が早くて攻めと守りの中心になれる人
    ・サイドハーフはそこそこスピードがあって攻めも守りもできる人
    ・センターフォワードは対人に強くてゴールを量産できる人
    ・ウイングはスピードがピカイチの人

だと勝手に解釈しています。

性格と難易度もポジション決めに影響する

息子の話に戻ります。

4年生になってから、息子のポジションはセンターハーフになりました。

それまで中盤だった子達はセンターバックとサイドバックに落ち着きました。

「何でポジション変わったんだ?」と不思議に思っていたところ、ある時コーチから話しかけられました。

ポジションは子供の性格や意思を尊重する

どうやら、息子がコーチにセンターハーフがやりたいと話したことが原因だそうです。

それまでの息子はどのポジションがやりたいと自分の意思を伝えることが少なく、「センターバックでもいい」と割と積極性に欠けていたそうです。

コーチ曰く、息子は技術はあるが性格的に自分の考えを周囲に伝えることをあまりしないから、あえてポジションをセンターバックに固定していた。

自分からセンターハーフをやりたいと言ってくるのを待っていたと。

自分の意思でやるのであれば責任感を持ってセンターハーフに取り組んでくれるから。

目からウロコでした。そんな考え方もあるんですね。コーチってすごいです。

難易度や重要度が高いポジションは誰でもできるわけではない

なお、息子にセンターバックをずっとやらせていたのはもう一つ理由があったそうです。

他の子達が成長するためにも、チームとしてある程度戦える形にしておきたかった。

息子をセンターバックに置けばディフェンス面で心配なくなるので少し甘えてしまった、とのこと。

DFもMFもセンターポジションは難易度・重要度共に誰でもできるポジションではないんだそうです。

いずれにせよ息子に目をかけてもらえてたと分かって父はうれしかったです。

ポジション争いできるチームは強い

息子チームもそうですが、強豪と呼ばれるチーム以外はポジション争いができるほど潤沢なメンバーがいるわけではないです。

なのでコーチはできる子からポジションを埋めていくことを考えるのが普通なんですね。

ちなみにサッカーを始めとするチームスポーツではポジション争いがあるからこそ、切磋琢磨して成長する、しいてはチーム力強化に繋がります。

裏を返せばポジション争いが無いとチームは強くならないということです。

息子もウカウカしてられません。ポジション争いをどんどんやってほしいと思います。

ではでは。

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