過保護のカホコさんというドラマ、少し前にやってましたね。ドラマなので過剰なキャラクター設定もお茶の間を楽しませるためなら全然OKだと思います。
少年サッカーでも親の過保護と過干渉は何度も目にしてきました。こちらはドラマじゃないので笑えません。
親の過保護/過干渉はどこまでなのか?
これってサッカー少年を持つ保護者は割と葛藤したことあるんじゃないでしょうか。(特にお父さん)
各家庭の子育て方針と言ってしまえばそれまでのお話なんですが、今回は保護者目線で過保護と過干渉について考えてみました。
その他大勢の保護者の一人のたわ言と思っていただければ幸いです。
問題:これって過保護?それとも放任?
先日実際にあった我が家での出来事について、皆さんがどう感じるかを試してみてもらいたいと思います。
ケース:子供が一人で電車に乗る
4年生の息子が妻実家に電車で行きました。
義父が乗換えの途中駅まで迎えに来てくれるので乗車時間は20分程度です。(在来線・乗換えなし)
駅まで送っていきました。改札からは息子一人です。
電車は自分で行き先と発車時刻を確認します。(行き先間違えると別の路線)
これ、どう感じますか?
-
A. 4年生で一人で電車乗るのは普通のこと。
B. 4年生で一人で電車乗らせるなんてありえない。なぜ親がついていかないのか。
極端ですがどちらかになると思います。
では、次の前提があった場合はどうでしょうか。
息子は一人で電車に乗ったことがない(家族で乗ったことはあるが1年ほど前)
改札はもちろんのこと、どのホームのどの電車に乗るのかも初めて
Aだった方もB寄りになるんじゃないでしょうか。(ならなかったらごめんなさい)
このケースで言いたかったこと
過保護の考え方は価値観や環境で変わるものである、ということです。
なので他者から見ると過保護に思えても、当事者は過保護とは思っていない(逆も然り)なんてこともあるんですね。
価値観自体がおかしいかの議論は別の話になってしまうので触れません。
補足
我が家はB寄りの考えです。電車は最低でも中学生からかなと。
不審者事例や犯罪被害にあうかもと考えたら目の届く範囲で行動してほしいと思ってしまいます。
今回は義父が迎えに来てくれるというので「一人で電車に乗って目的地に行く」という成功体験によって息子の自主性を育てることを目的にやりました。
もちろん息子も「やってみる!」と乗り気だったので無理やりじゃないですよ。
過保護と過干渉あるある
私見になってしまうかもしれませんが少年サッカーにおける過保護と過干渉について、大きく2つあると思っています。
あるある1:子供のプレーに親の意見を押し付ける
「あの場面でパスはダメでしょ。なんでシュート打たないんだ」
「〇〇君が空いてたんだからあそこはパスしないと」
・・・
他にもたくさんありますが耳が痛いですね。
私も息子を応援している身なので息子が活躍すればうれしいですし、活躍できないともどかしい気持ちになります。
もどかしい時ほどこうすればいいのに、という意見を子供が考える前につい言ってしまいます。
これをやってしまうと子供が考える機会を奪ってしまうとともに、親を煙たがってしまいます。
「あの時どうしてこのプレーをしたの?」
我が家では極力こういう聞き方をして息子の考えを聞くように心がけています。
サッカーノートで自分で考えるクセをつけるのもよいです。
あるある2:親が考えた選択肢を与えすぎる
「雨が降るかもしれないから傘を持っていきなさい」
「このシューズはカッコ悪いから違うのにしなさい」
「〇〇はマズいからやめときなさい」
これすべて親が考えたこと・思ったこと・体験したことがベースになってます。
より良い選択肢を子供に与えたい気持ちはよく分かりますが子供が学ぶ機会を奪ってしまいます。
雨に降られてしまったので傘の必要性を知る、と自分で学習することも大切なので重要なこと以外は失敗させてみる大らかさを持っていたいですね。
※何度失敗しても覚えない場合は指導が必要です(笑)
過保護と過干渉が抱える問題
過保護と過干渉は子供が自分で考えて行動する機会を奪ってしまいます。
機会を奪われた子供は考えることを止めます。何故なら困った時は誰かが解決してくれるからです。
想像してみてください。子供が中学生・高校生になった時、何から何まで大人に確認しないと行動できない。
そんなことも自分で考えられないのか、とガッカリしたくはないですよね。
でも悪いのはそう育ててしまった大人なんです。
これは保護者だけでなく、サッカーチームのコーチにも当てはまると思います。
小学生年代で結果を出すことだけを考えるのではなく、中学生年代・高校生年代を見据えた育成を考えてほしいです。
息子は幸せなことに、所属チームは先を見据えて育てる方針なので過干渉も無く、のびのびとサッカーを楽しんでいます。
ではでは。