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【少年サッカー】全員出場問題の是非|実力分けか均等分けか

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「あの子ばっかり試合に出てウチの子は全然出れない」

少年サッカーが抱える大きな問題の一つに「全員が出場機会を得られない問題」があります。

幸いにも息子のチームは全員が出場機会を得られる環境にありますが、特定の固定メンバーしか出場させないチームは少なくありません。

今回は全員出場問題について考えてみました。

勝利至上主義が全員出場できない原因

  • 上のレベルを目指す子が集まるチームだから実力主義
  • 試合に出れない悔しさが這い上がるきっかけになる
  • 人数が多いので出れない子がいるのは仕方がない

メンバー固定しているチームの方は色々言い分があると思いますが、子供達から試合の機会を奪ってよい理由にはならないと思います。

小学生時代だけを見た刹那的な勝利至上主義が根底にあり、大人の都合で子供達から均等な試合機会を奪っているのではないでしょうか。

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小学生年代は育成が大目的

  • とにかく勝って強いチームとして有名になること
  • 中学生以降もサッカーを続ける子を育てること

小学生のサッカーで大切なことはどちらでしょうか?

間違いなく後者のはずです。

では中学生以降もサッカーを続ける子はどうやったら育つのでしょうか?

それはサッカーを好きな気持ちを持ち続けることです。

どんなスポーツにも言えることですが、試合が一番楽しく、一番成長できます。

サッカーを好きな気持ちは試合を経験することで育んでいくものなんだと思います。

全員出場する際の実力分けと均等分け

全員出場する方法として実力分けと均等分けがありますが、それぞれメリットとデメリットがあります。

実力でチーム分け

よくあるAチーム、Bチームといった分け方です。(人数が多ければCチームまであるところもあります)

サッカースキルの技術面、体格・足の速さ等の運動能力面を総合して上手い子がAチーム、そうではない子がBチームとなります。

実力分けのメリット

Aチームの子は上手な子同士でプレーすることで一つ一つのプレーに集中して取り組める環境になり、サッカーの質がどんどん上がっていきます。

Bチームの子はレベルが似通った子供同士でサッカーできるので沢山プレーに関わることができ、自信が成長に繋がっていきます。

いずれも子供のレベルに合った環境でサッカーできるため、実力分けは子供の成長に非常に効果的な分け方です。

実力分けのデメリット

チーム内でAとBとで格差が生じてしまう危険性があります。

Aの子がBの子を見下すような関係性や、Bの子が挫折感を抱えて自信喪失してしまうことがいくつものチームで起きています。

とあるチームのお話ですが、Aチームの子の親は試合を欠かさず見に来るのに対して、Bチームの子の親は一人も見に来ないそうです。

我が子がAだと誇らしい、Bだと恥ずかしいと大人が考えてしまっているんでしょう。

親の想いを子供は敏感に感じ取ります。

あくまで今の実力がA、Bというだけであり、子供の成長によってこの先いくらでも変わっていきます。

子供の成長スピードは驚くほど速いです。1か月・2か月で別人のように伸びる子も沢山います。

A・Bに分かれることに対して親が寛容な気持ちでいることが絶対必要です。

均等にチーム分け

Aチーム・Bチームをミックスし、どちらのチームも均等なチーム力になるような分け方です。

均等分けのメリット

チームとして対戦相手と圧倒的な実力差がつくことは無いので、上手い子もそうでない子もある程度効率よく試合経験が積めます。

指導者も子供の指導に注力することができます。

均等分けのデメリット

プレーに参加できる子とできない子に分かれてしまいます。

上手い子とそうでない子とではボールに触れる回数も極端に差が出ます。

また、上手い子が周りにレベルを合わせることになるので不満を抱えてしまうこともあり得ます。

勝ち負け度外視の分け方なのであまりに負けが続くと子供のモチベーションも下がってしまいます。

対戦相手のレベルを見て戦えそうな相手の時に、均等分けを選択するのがベターだと思います。

全員出場してもモヤモヤが残るケース

全員出場を貫いたコーチ

先日息子チームが招待大会に参加した際の出来事です。

予選は均等分けで2チーム作り、前後半を入替えて戦いました。

予選グループの相手は実力的に大差ないチームだったこともあり、予選を1位で通過することができました。

大会は各予選グループの同じ順位同士が戦って最終順位を決めるレギュレーションであり、息子チームは1位・2位を決める決勝戦を戦うことになりました。

決勝戦の相手は息子が普段から絶対負けたくない相手である近隣のライバルチームです。

知り合いのお父さん情報ではライバルチームは最近メキメキと力をつけてきているとのこと。

決勝戦だから実力分けで上手な子たちで戦うのかな、と親も力が入っておりましたがコーチは均等分けを貫くことを選択しました。

全員出場による弊害

結果は大敗でした。チームのブレない育成方針は分かったのですが、力が入っていた分モヤモヤが残ってしまいました。

息子をはじめ数人の子は「実力分けなら負けなかった、勝ちたかった」と言っており、全員出場してもモヤモヤする子は出てきてしまいます。

モヤモヤの理由はサッカーに取り組む姿勢が真剣な子とそうではない子を均等に出したからです。

息子には「人のせいにしないで均等分けメンバーの中で自分が何ができれば勝てたのか考えなさい」と伝えましたが息子の言い分も分かります。

息子チームのコーチに限らず指導者の方は全員出場することで悔しい思いをする子がいることも気にかけてほしいと思います。

また、明らかに強いチームとの試合にレベル差がありすぎる子が出場しても自信を失うだけで本人の成長に繋がらないのかなと思います。

まとめ

全員出場は指導者の悩みの種だと思います。ホント大変ですね。。。

是非、子供たちそれぞれが自分のレベルに応じた環境で切磋琢磨できるようにご指導いただければ。

我々親のモヤモヤはグッと我慢するのみです。

ではでは。

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